モヒカン族と日下部陽一さんと2ちゃんねる

>「ぶっきらぼうなのでぎょっとするが、実は単なる天然で悪意が無く、淡々と指摘をしている学者肌の人」

本当でしょうか? 本当に悪意はないのかな?
もしこれが本当なら、私が思っているモヒカン族
正しい定義とは違うということなのかな・・・。

「モヒカン族」:インターネット用語/俗語情報

J-CAST ニュース - 場の空気が読めない 「モヒカン族」という記事のおかげで、いまごろになって、また「モヒカン族」が注目されているようだ。

もともとのOtsuneさんの「原典」には、こうある。

ひとつの解決策としてソーシャルネット国というゲーテッドコミュニティに隔離したんだけど。モヒカン世界の中でも「飛車角」「金魔王・銀魔王」と恐れられたトップガンがその国に侵入しちゃったからさぁ大変。

http://www.otsune.com/diary/2005/06/14/4.html#200506144

俺の解釈では、この「トップガン」というのは通称「voidさん」、つまり日下部陽一さんのことだ。(あってるかな?)

俺は日下部陽一さんの発言は、90年代初頭からウォッチしていて、変わった人だなあ、と思いつつ、「なぜこういう発言をするんだろう」と、もうかれこれ10年以上読み続けている。(mixikusakabeコミュニティで、以前、「田中よばわり」という彼の発言を紹介したのが俺。)

結論から言うと、彼のネット上の発言を読む限り、彼の発言には「悪意」が無い場合がほとんどであったと思う。

たとえばこの→「田中よばわり」発言の頃は、「ネット上で面識の無い人に対してバカとよびかけることの是非」について、大激論が交わされていた。

きっかけはもちろん日下部さんだ。誰かがくだらない問いかけなどをすると「バカだからわからないのでしょうね」といった感じの返事をして、度々揉め事になった。

このときの日下部さんの理屈はこうだった。(以下、俺の解釈が入ってるので、正確なところが気になるひとは本人に確認してください)

「私はバカな奴をバカと呼んでいるのであり、バカで無い奴を『バカよばわり』したり、バカでないものを『バカにしたり』しているわけではない」

これは、ラーメンを食って「まずい」と感じたら、その感覚を否定することはできない、という話と似ている。つまり、角が立つような事態を引き起こしたくないのなら、まずいと思っても、それを口に出さなければよいのだが、一方で、「こんな店二度と来るか」と今後の付き合いを拒否するつもりがあるのなら「まずい」と口に出して「言ってはいけない理由」もない。「まずいと思ったらまずいと言う」のは本人の選択だ。(いずれにしても、そいつにとってそのラーメンが「まずい」という事実は動かしようが無い)

ただ、ラーメン屋は「まずい」といわれたら気を悪くするだろう。日下部さんの理屈は「俺にまずいといわれたくなければ、俺がまずいと思うようなラーメンを出さなければいいのに」だ。

これは「悪意」だろうか? 俺はそう思わない。俺なら「まずい」と思ったら無視して二度とそのラーメン屋とはかかわらない。だがそれはあくまで「俺の選択」だ。他人にそういう選択を強いることができるだろうか? 彼が何を言うかは彼が判断して彼が決めることであって、他人がとやかく言うことでは無い。気に入らなければ相手にしなければいいのだ。(ここが空気論につながる部分)

ただこれだと、言われたほうは一方的に気分が悪い。これはよろしくない。「悪意」だとはおもわないが、この日下部さんのふるまいはうまくなかった。

これは俺の勘で根拠は全く無いのだが、彼の振る舞いが、いくらか影響して「インターネットというところには怖い人がいる。それがあたりまえらしい」ということになり、その「流儀」にしたがったひとたちが集った結果できあがったのが「過剰にヒステリックな煽り文化」をもつ2ちゃんねるではないかと、俺は考えている。

(2ちゃんねるのルーツになったアングラ系の情報交換をしていた人たちのなかには、fj・IRCに親しんでいた人が結構いたはずだ。だから、そこを接点として、日下部さんのようなふるまいが、より「洗練・蒸留」され、2ちゃんねるで広まったのではないかと推測している)

他にも色々かきたいことがあるのだが、今日はこの辺で。

参考:

しかも相変わらずMessage-Idを直していない、このバカは

少なくとも私は「馬鹿」と言われることに不快を感じます。……「きゅうり」や「チキン」は平気ですか?「女の子」って言われると不快に思う人も多いですね。