佐藤美術館・収蔵品展、デッサン教室 〜鉛筆デッサン「卵」に挑戦〜
千駄ヶ谷にある、「佐藤美術館」にて開催中の「収蔵品展」(6月15日まで)
http://homepage3.nifty.com/sato-museum/exhibition/index.html
同時開催イベント 「藤原由葵のデッサン教室」〜鉛筆デッサン「卵」に挑戦〜
……というのが目に留まった。
卵のデッサンね!! 出来上がりが下手糞だったら、「俺は卵の絵も描けないのか!!」と、がっかりするし、上手にできても、卵の絵じゃ、あんまりうれしくないし!!
……と思ったのだが、日頃、人様の絵を見て文句を言うだけっていうのもどうなのよ、と、おもっていたので、思い切って参加してみることにした。
これが描く卵。
これが出来上がり。
……やっぱりうまくいかないもんだ。描いてるうちに目のピントが合わなくなった。
写真をフォトショでモノクロに加工してみるとこうなるんだけど。
……こんな、なめらかな明るさの変化があるようには見えなかったな。
でも、卵、面白いかも。明るさの変化も輪郭の形も、これが一番単純なんですな。
会場でもらったデッサンの説明にはこんな一節が。
なぜ繊細に写実に描画再現する必要があるのか、絵の基礎となるものはデッサン力だからです。アカデミックにデッサン力を身につけるトレーニング・訓練をせず、心に直結した絵画表現として展開・応用を試みると、嘘・無理やり・こじ付けが生じます。絵はあなたの心を映します。
藤原由葵のデッサン教室 〜鉛筆デッサン「卵」に挑戦〜 デッサンの意味 より
写実表現には描き手の心は映らないのかと思っていたけど、確かにそうかも!! と、思った。デッサン力がないと、現実世界から遊離した説得力のない絵になる……のかな? いずれにしても思い切って参加してよかった。とても勉強になった。
メインの「収蔵品展」では、先生の藤原由葵さんの絵を見ることができる。お魚の絵なんだけど、口からエサのようなものが体内に入って消化されて……それがお尻からキャビアみたいな黒い粒々になってでてくる(ように見える)不思議な絵。シュルレアリスム?
荒井経さんの絵も面白かった。絵の上半分が真っ白、下の方が青の濃淡で塗り分けられている。抽象画かしらと思ったら、そうじゃなくて、下半分は平野を遠景で描いた風景画になってる。
ブロゴスフィア的視点では、柳澤紀子の版画が面白い。「キカイダー柳沢」厚労大臣の奥さんで、武蔵美の先生の作品。初めて見たわ。 (参考: きっこのブログ: カメムシ大臣の裏の顔 「……柳沢紀子の版画作品は、一般的な美術的評価を遥かに超えた『法外に高い値段』で、それも、一作家としては異常なほど『大量に売買』されている」)
夏には、日本画と油絵の体験教室もやるらしい。
佐藤美術館 収蔵品展 〜6月15日(金)