ジャウメ・プレンサ(Jaume Plensa)「サイレント・ヴォイス展」・月島

なかなかお洒落でした。

会場は、隅田川に架かる橋「佃大橋」のたもとにある倉庫。

近くには時間貸し駐車場がたくさんあります。橋の下の公共駐車場が日があたらなくて今の季節はいい感じ。

小飼弾さん(id:dankogai さん)のお宅って、このあたりでしたっけ?

この写真撮ってる場所の背後が、すぐ川になってます。(地下鉄の駅は左前方のずーっと奥のほうになる)

会場内は、とにかく静か。「ここは無響室か?」ってくらい物凄く静か。お客が誰もいなくて貸しきり状態。周辺も住宅地と川だし、展示室内には(たぶん)空調もないので全くの無音。頭の中で「キーン」という音だけが響く。

まるで超高画質の写真の中に入って作品を見ているかのよう。

作品は体育すわりをした人の表面に字が浮き彫りになっている彫刻。全身刺青っぽい、ちょっと不気味な感じの作品。

例えば、このTokyo Art Beatの紹介ページに載ってる、壁に垂直に座る、白く光る人 (これ) は腕に「強迫神経症」とか「不安」とか「対人恐怖症」とか、そういうたぐいの言葉が(英語で)いっぱい書いてある。

顔には、記憶(memory), 現実(reality), アイデンティティ(identity) と書いてあって、それが作品のタイトル「三美神」(The Three Graces)の意味するところなんだろう。

はてな論壇」の論客をモチーフにした作品だろうか?

他の作品も、それぞれ、体の表面に様々な言葉をまとっている。

おもしろ〜、と見ていると、カップルが入って来た。なにかぶつぶつしゃべっている。ちぇ、せっかく超静かな環境で見てたのに。とイラつきそうになったが、ふと気付いた。なるほど。人間てのは、こんなふうに言葉をまとって生きてるんだなーと。カップルはぶつぶつと、しじゅうなにかをしゃべりながら鑑賞していた。

この辺は、暮らしやすいですかね? 川辺の公園で和みました。

参考: TAMADA PROJECTS CORPORATION

ジャウメ・プレンサ 「サイレント・ヴォイス」
会場: タマダプロジェクト ミュージアム
スケジュール: 2007年06月01日 〜 2007年07月15日 → 7月21日(土)まで会期延長
住所: 〒104-0052 東京都中央区月島1-14-7 旭倉庫 2階
電話: 03-3531-3733 ファックス: 03-3531-3733