竹橋の東京国立近代美術館に行く

昨日は竹橋の東京国立近代美術館に行った。「現代の眼」という、この美術館の小冊子を定期購読しているんだけど、その特典として常設展のタダ券を5枚ももらって全然使っていなかったので、企画展をやっていない、いまのうちに一度行っておこう、と思ってきてみたのだ。

予想通りお客は非常に少なかった。

考え事しながらみていたので、あまり細かく鑑賞しなかったんだけど、徳岡神泉の「芥子」、「仔鹿」が素敵だった。派手っぽい色づかいのような気もするけど、その割に落ち着いた印象を受けるところがかっこいい。

あとは伊東深水の絵を見ながら、「こないだテレビに伊東深水の娘が出てたよなー。あれには驚いたよなー(伊東深水の娘ってそのとき初めて知ったので) なんて名前だっけ……あー名前が出てこない」とか思ったり。そうそう朝丘雪路でした。伊東深水「雪の宵」は雪の質感が夢のようで女性が引き立っていました。

今回初公開(?)、日高理恵子「樹を見上げて」は「どういう姿勢で描いたのかなー」って感じの絵。下から見上げた木の枝が見事。この絵の構図をユーザーインターフェイスに応用した情報の見せ方ってできないだろうか? と思ったり。

これも初公開(? かな?)の横澤典の写真も面白かった。雪景色の日本の街がシムシティーみたいな感じで斜め上から撮影されている。札幌かなーと思ったら、やっぱり札幌だった。となりの夜景の写真 (飛行機で、夜、離着陸するとき見る景色のような明かりが点々と写ってる) も非常に面白かった。自然物と人工物の境界というか、違いについて考えさせられた。

あと今行ってみたい美術館っていうと、松濤美術館かな? 企画展が面白そう。