紀伊國屋書店で勧誘してた英会話学校がなくなったらしい

新宿の紀伊國屋書店(南店)に行ったら、英会話のお姉さんが勧誘していたカウンターがなくなっていて、そこに張り紙がしてあった。NCB英会話教習所は倒産。「東京地裁に破産申立てをした」とのこと。あんまり儲からなかったのかな?

張り紙を見ながら、何年か前、2ちゃんねるで見た、「書店の英会話お姉さん」についての詩を思い出した。今、検索してみたら案外あっさり見つかった。

つかまったので
じっと見つめた
いやらしい目線で全身を舐めまわすように見つめた
お姉さんは最初の勢いを徐々に失い
どぎまぎして目線をあわさなくなった
私は終始薄ら笑いを浮かべた
最後に一言
「自己破産したので現金もカードもないよ」
と言ってやった
お姉さんはもう何も言えなかった
じっくり見つめることで
お姉さんは体を微妙にくねらせていた

http://natto.2ch.net/books/kako/1010/10107/1010708679.html

3年前に見た、どうでもいい発言(失礼)を、パッと急に思い出す俺の脳の仕組みってどうなってるんだろう、て感じ。すごい文才だなーと強く印象に残っていたから思い出したんだろうけど。(特に最後の行が面白い)

今日買ったのはこの本。

おりこうさん おばかさんのお金の使い方

おりこうさん おばかさんのお金の使い方

ハイパーネットの板倉雄一郎さんの本。

「持ち家」と「賃貸」どっちが得か、という話が書いてあって、立ち読みするのが面倒だったので思わず買ってしまった。

前書きにはこうある。

世の中のお金の仕組みは、経済的教養の高い一部の人々によってつくられ、経済的教養の低い人たちのお金が搾取されている。それも、「それとは気がつかないうちに」である。

こないだPICSYのことを考えていたときに、まさにこのことを考えていたんだけど、「お金」のクオリアっていうか、「お金」に対するイメージって、どうしてこういうふうに「搾取のツール」としてのダーティーなイメージになってしまうんだろう。(ルールを変えて新しいお金を作ると、このイメージは刷新されるのだろうか?)

搾取してるのは「人間」で、お金があってもなくても誰かが誰かを搾取する構図は変わらないような気がする、というのなら、お金の仕組みをいくらいじっても結果は変わらないだろうし。

搾取の構図が現在の通貨システム(経済リテラシー?)によるものなら、それを改善すれば搾取はなくなるんでしょうかね?

ま、それは、いいとして、この本の内容だけど、家電量販店のポイントは、販売店に無利子で金を貸しているのと同じだ、とか、あぶく銭を粗末に扱ってしまうハウスマネー効果について、とか、住宅ローンはレバレッジド・バイアウトと同じだ、とか (レバレッジの説明として)

統計上、株価指数を上回る投資信託はないですよ、とか。(インデックスという言葉はでてくるけど、パッシブ、アクティブ、市場が効率的云々という話は抜きで) ETFは手数料がお得ですよ、とか。

そんな感じの内容。価格より価値が大事って話だけど、この本にどれだけの価値を見出せるかは、その人の経済知識によるだろう。俺にとってはハイパーネットの当時のいちユーザーとしてお世話になった板倉さんの著書を所有できる喜びは大きい。でも、もっと詳しい話(本業がらみの投資話とか)の本が読んでみたいかなー。

追記: 5章の投資の話はとても興味深い。