ブログのコメント欄、その起源と進化

# コメントするのに、事前にメールアドレスが必須であるとわかると、2回に1回はコメントを止める。
# コメントの書き込みが審査されることが分ったら、2回に1回はコメントを止める。
# メールアドレスの入力が任意だったら、100%入力しない。

もしもコメント投稿にメールアドレスが必須だったらより

俺の思うに、コメント欄開設側にとっては、

  • メールアドレスの欄をもうけても、嘘アドレス入力を防げないので「無責任なコメント」やスパムの抑止にはならないのではないか
  • ずぼらな人抑止、ってのも、タイプするのが面倒、ていう人むけにはなるかもしれないけど……
  • たとえば、 hattaosuzo@zaken-na.gorua.whilte○ouse.gov とか入れられたら防げないんですよね?

一方、コメントを入力する側としては、たとえば、俺の場合は、こんなふうに思う。

  • なんか連絡先が欲しいからメールアドレス欄つけてるのかな、と。
  • でも、入れたアドレスが公開されるのかされないのかがわからない (でるところとでないとこがありますよね)
  • 公開されてもされなくても、知らない人にアドレスをわたして、どっかから漏れたらイヤだな

なんて思っちゃいます。メールアドレス入れて、それが公開されなければ、たとえば、俺が「たろう君」と名乗ったとき、偽の「たろう君」が現れても、管理側は、偽者を区別できますよね、アドレス見て。だから、全く無意味だとも思わないんですが。

んで、はなしがずれるんですけど、

前から思ってることがあって、たとえば、こういうやりかたって、どうなんだろうか。

たとえば、まず、 my-suteado@example.com ってアドレスを確保する。

ただし、 my-suteado@example.com にメールを送っても届かない。(*1)

じゃあ、これは、なんなのか、というと、たとえば、こんなふうにつかう。

「どこそこブログ」にコメントするときは、 doko-soko-blog-my-suteado@example.com

はてな」に会員登録するときは、 hatena-my-suteado@example.com

無印良品」に会員登録するときは、 muji-my-suteado@example.com

というメールアドレスを、その場その場でこしらえて、入力していくと。んで、 .*my-suteado@example.com 宛てのメールは全部一箇所に届く、と。

メールの受信の時には、あて先がわからないものは「あて先不明フォルダ」へ。(Toが入ってないメールニュースとかもあるかもしれないし)

ゴミメールが doko-soko-blog-my-suteado@... 宛てに届いたら、そのアドレスをブラックリストに登録して届かないようにする。返信するときもうまいことやって欲しいので、ウェブメールみたいなやつで送受信って感じになるだろうか。(受信箱はRSSで吐くだけにして、送信の仕掛けだけUIがあればいいかな)

Gmailは、かなり近いことができるみたいなんだけど、*1のところが、確かできなかったような気がする。

コメントの書き込みが審査されることが分ったら、2回に1回はコメントを止める。

これは私には理解できませんでした。

これは、自分がコメントしたものがちゃんとサイトに反映されたことがその場で確認できないからです。...(中略)...その場で確認したいのです。

これはわかる気がする。でも、コメント受付側も、無審査で公開しにくい、という状況もありうるようなきがする。(頻繁に管理できない、とか、なんらかの公的な性質があるようなところとか)

Otsuneさんは、コメント欄の起源について、以下のようにお書きになっている。

マジレス気味に考えると、blogのコメント欄ってのはBBS(掲示板)から発展したモノだと思う。そしてBBSはおそらくnews groupやパソコン通信メーリングリストから発展したモノだろう。

コメント投稿のメールアドレス欄は「本当は必要ないがズボラな人を避けるためにあえて記入してもらっている」という選択肢だってあってもいい

ひとくちでいうと、ブログのコメント欄は非常に原始的だと思う。「発展」ていうか、そのままもってきた、ってことですよね。

エアバッグやABSがなかったころの、大昔の自動車の、よろよろペラペラの自動車に比せられると思う。

もし、書いた内容を審査(公開)前に確認したいということなら、(俺は、自分がコメントした内容を忘れて、玄関の鍵を確認するみたいに、あとから読み返したいと思うことがある) 書き込んだブラウザにクッキー渡して、書いた奴があとから確認できるようにできる仕組みは入れられるはず。

ブログのコメント欄は掲示板から発展したものなのかもしれないけど、簡単なCGI掲示板が備えている機能、つまり、コメント入力時にパスワードを入れておいて、発言者があとから削除できる機能がないブログがあったりする。退化しているようにしか見えない。

もっといえば、BBSを発展させるんじゃなくて、Wikipediaをアレンジしたようなもの、つまり、会員登録しても、しなくてもよい、自分の発言内容はあとから直せるけど修正履歴が残るといった機能があってもいいんじゃないだろうか。 (まあ、他人のコメントまでなおせなくてもいいからWikipediaそのままって意味ではないが)

自動車産業発展の歴史と対比して考えると、この先、5年、10年ぐらいのスパンで考えたとき、ブログのコメント欄がこのままの仕組みでいいとは思えない。システムの作り手はユーザーに甘えず便利なものを作らないといけないんじゃないだろうか。

(これ車の安全機能の話と同じだと思うけど。運転者が完璧に安全運転するならシートベルトはほとんど不要なわけだし)

最近のブログシステムには、エントリーを入力するとき、物凄いリッチなワードのようなUIで、簡単に太字や斜体にできるものがあるけど、太字や斜体よりコメント欄だよなあ、と思ったりする。