ラーメン屋が客を差別する話 (PICSYその後)

先日伝播投資貨幣PICSY」について書いたら (d:id:j0hn:20060112:1137020025) なんと、鈴木健さん(なのかな?)からコメントを頂いた。(ありがとうございます)

ラーメン屋が「5分で食い終わる客」と「食い終わるのに15分かかる客」を差別しないのはなぜだろうか。吉野家は椅子の座り心地を悪くして客が長居しにくいように店を設計しているという話だけど(ソース不明)、これはそういう話とは違うだろう。

よくわからないけど一般には、お客の滞留時間の分布は確率統計的に予測できて、長居する客は一定の割合以下に保たれるので、食うのが遅い客、早い客を合算して経営計画をたてられちゃったりするのではないだろうか。(全体的な客の滞店(?)時間は、店構え、平均客単価、想定顧客、立地、利用シーン等のファクターに左右されそうだ)

この話がPICSYとどう関係してくるのか、ちょっとハッキリ理解できないが、色々考えてみて思ったのは、お客を差別的に扱うというのは、PICSYか、現行の通貨システムかにかかわらず、どちらにも起こりうることではないか? ということ。

前回は (d:id:j0hn:20060112:1137020025)、PICSYの概要説明を読んで、「役務の提供が(支払いではなく受け取りが)投資になる」とあったので、「投資になるんなら投資先を厳選しないと損しちゃうな!!」と思ったのだが、よく考えると、現行のお金の授受でも、サービスを提供してお金を受け取ることが投資になる場合もあるような気がしてきた。

例えば、山本益博がラーメン屋に来店する場合だ。山本益博氏は「うまいものを食わせる店」の情報を世間に提供することで社会に多大な貢献をしている料理評論家だが、そのような「貢献度の高い客」を、何らかの形で俺より優遇するのはラーメン屋にとって経済的合理性があるに違いない。

高級ブランドの服飾品のお店においても、セレブリティな顧客は、そうでない顧客より優遇されるだろう。セレブな人は社会貢献度が高く、そういう人に服を着てもらうとブランドイメージがアップするからだ。

ホリエモンヴェルサーチのTシャツを着ているという話だったが、(いや、ヴェルサーチのTシャツは大神源太で、ホリエモンルイ・ヴィトンだったかな? ) PICSYの世界ではホリエモンはうまくやっていけるのだろうか。(なんて人様の心配してる場合じゃないな……)