赤坂・和菓子で楽しむ道中日記展、青山・ロルフ・スカーレット展
赤坂の和菓子屋さん、虎屋さんで面白い展覧会をやっているらしい、という情報をキャッチ。早速行ってきた。とても面白かった。
虎屋さんに行く前に、まず外苑前でリブロに寄る。
昔、タッシェンの美術書を買ったら、中に資料請求のはがきが入っていたので、面白半分に住所を書いて送ったことがあったんだけど、そしたらそれ以来、半年に一度くらいの割合で、タッシェンの新刊書カタログが送られてくるようになった。
それの最新号に、今話題のワールドカップのニュースで見た建物が載った本がでていたので、あるかな〜と思って、まずリブロによってみた。
あるにはあったけど、重いし、高いし、で、これは立ち読みだけでごめんなさいして、他の本を見てまわる。(このサッカー場 (Allianz Arena)は色が変わるんだな)
特集コーナーには、大竹伸朗本があつめられていた。大竹伸朗さんのことはよく知らないんだけど、いつも楽しく拝見している id:BARNEY さんのブログで以前紹介されていたのを思い出し、どれどれ、と見てみると、超小さい豆本が売っていて、これが面白かったので買ってみた。日本系というやつ。
子供が作るような超小さい小冊子なんだけど、なかなか面白いコラージュ作品。
なんか、秋に東京都現代美術館で回顧展をやるらしい。初の大回顧展「全景」。 企画展示室全フロアをつかうらしい。
その後リブロを出て、赤坂見附のほうに歩いていく。草月会館となりのカナダ大使館のギャラリーへ寄る。「ロルフ・スカーレット 画家・デザイナー・ジュエリー作家展」 (土日休み)
ロルフ・スカーレットさんのことも、俺は全然知らなかったわけだが、
"Rolph Scarlett"で画像検索してみると、結構ヒットするので、結構有名な方なんだと思う。
とてもすてきな絵であった。ジュエリーは、写真で見るより重厚感がある。どんな服にあわせるのかな〜?? という感じ。
展示空間はそれほど広くないのだが、天井が高くて人が全然いなかったので、いい感じで鑑賞できた。
んで、ようやく、虎屋ギャラリーへ。
タイトルどおりの内容。非常に面白かった。
世田谷喜多見村(村! 笑い)の農民、田中国三郎さんの日記が面白い。
1845年、24才の国三郎さんが伊勢参りに行く。世田谷から歩いて伊勢まで行って、その後四国経由で広島まで行き、帰りは松本とか伊香保のほうをぐるっと回って帰ってくるという日本一周の旅。
その全行程を3ヶ月くらいかけて歩くという、壮大な旅だ。面白いのは、几帳面な国三郎がつけていた道中日記で、なんと、旅行中156回もお菓子を買って、それを、いちいちきちんと日記につけていたのだ。
その旅路をパネル展示してあるんだけど、全く感心しながら見入ってしまった。
長野では、きゅういらずという名物のお菓子を食べたらしい。それが今回特別に再現されて、お店のほうで販売されている。(写真) 高いけど買ってみた。おいしい。もっちりとした食感がたまらない。
国三郎さんは現代に生きていたら絶対ブログ書いてるんだろうなー。三ヶ月休んで旅行に行ける社会システムってのも、なかなかうらやましい感じがする。一生に一回の旅行なのかなあ、こういうの。