水道橋・ワンダーサイト、林俊作・マギー展

珍しく、水道橋で打ち合わせがあったので、トーキョーワンダーサイトで開催中の林俊作・マギー展を見にいく。(というか、ワンダーサイトに行きたかったので、打ち合わせの場所決めのときに先方様の近所の水道橋を選んだという感じ)

林俊作さんは、美術手帖にも載ったという、新進気鋭のアーティスト。

ダイナミックな感じでよいんだけど、近寄ってよーくみると、「子供らしい画風」のようにも見えてくる。

これは、あえて狙って、こういう雰囲気を出しているのだろうか。それとも素で描いているのだろうか。

どんな作品でも、アーティストの経歴・属性と作品を重ね合わせて見られてしまう、ということは、ありうることだと思うけど。(特に俺のような素人が絵を見るときにはそういう傾向が強いのかもしれないけど)

作品に子供らしさが一片も感じられなければ、むしろ不自然だと感じられてしまうのではないだろうか。……そう考えると、むしろ意図して子供らしさを演出した絵作りになってるのかなあ? と、うがった見方をしてしまう。

五年後、十年後、このままの画風だったらどうなんだろう、逆に、画風が大人びてきたらどうなるんだろう、と色々考えてしまった。

一方、マギーさんの絵は、とても趣のある落ち着いた感じの素敵な絵であった。

http://www.tokyo-ws.org/nowonsite/index.html

このサイトにのってる絵だけを見ると、「困ったような顔」が印象に残るが、もっと、ずっと奥行きがあって、ストーリー性もある(ように感じられる)一連の作品が展示してある。

こちら↓が、マギーさんのブログらしいが、

http://maggieno.exblog.jp/

とても深い意味のある絵、というか、「意味のうちにつかまえることができない」部分を描いた絵とのこと。深い。

理論的な裏づけがしっかりあった上で、こんなふうに静かで落ち着いた雰囲気の絵を描くことのできるアーティストって、かっこいいなー。

8月27日(日)まで。入場無料