山本竜基 「千の自画像」ミヅマアートギャラリー

中目黒のミヅマアートギャラリーにて、山本竜基展を見る。

凄かった。

http://www.tokyoartbeat.com/event/2006/491B

「個人内戦争2」という作品に描かれた「千にも及ぶ自画像」っていうのが面白そうで見にいったんだけど……。

同じ顔をした男の人がたくさん描かれている。(千の自画像ですから)

まんなかへんでは、たくさんの「自分」が重なり合って戦っていて、それを周囲の「自分」がなんとなく見ているという絵。

http://www.mizuma-art.co.jp/_archive/200607_yamamotoryuki_j.html

全体の半分くらいの「自分」は学生服で、のこりは全裸で、そのひとりひとりが泣いたり叫んだりしている。なかには、いやらしい感じで、にやけながら、その戦っている様子を眺めている「自分」もいる。

上記ページには、「現代の世代の感覚」とあるが、これって人間の本質なんじゃないだろうか。

同じ顔した人が同じ格好して、戦ったり、それをまわりで見物したり。

検索してみたら、こんなページも発見。

http://d.hatena.ne.jp/kachifu/20060803/p1

なるほど、、、と思う半面、薄っぺらく納得したくない感じもする。個人のコレクションではなく、なるべく大勢の人に見て欲しい絵だと思った。

もしこれが美術館なんかにかけてあったら、遠足で来た子供にはみせちゃいけないだろーっ感じの、とにかく凄い絵であった。恐ろしいといってもいいかもしれない。

さっきみつけた、このページ↓の感覚に非常に近い印象。

ゲシュタルト崩壊

自分を見つめ続けて社会全体の真理を描いてしまったという感じ。

自画像だったらひとりでいいはず。なぜ千人描いたのか。また、この絵は案内図には「Sold」と書いてあったけど、買った人はどういう意図で買ったのか、是非詳しく話を聞いてみたいと思った。

中目黒には、中目黒GTという再開発ビル群があって、地下に比較的大きな駐車場がある。ミヅマアートギャラリーはそこから歩いてすぐだった。