コッククロフト・ウォルトン静電型加速器(KEK・つくば)

j0hn2006-09-03


つくばにある、高エネルギー加速器研究機構(KEK)が、年に一度の一般公開ってことで行ってきた。

KEKは、日本で最初のウェブサイトを公開したことでも有名な研究機関。WWW自体の発祥の地はスイスのCERNらしいけど、どちらも素粒子物理学系の研究機関である、という共通点があったりする。

KEKにいってみよう、と思い立ったのは、最近、よく、本屋の写真集コーナーでみかけるこの本の表紙に載ってる装置が見たかったから。

Deep Inside

Deep Inside

コッククロフト・ウォルトン静電型加速器という装置らしい。

Cockcroft-Walton Accelerator

実物はやっぱり迫力が違う。

Cockcroft-Walton Accelerator

ネットの画像を鑑賞しただけで、なにもかも、わかったつもりになってはいけないのだ、と再認識させられる迫力であった。

この装置は、コッククロフト・ウォルトン回路ってのを使って、75万ボルトの高電圧を発生させ、陽子を光速の4%に加速する「前段加速器」というモノらしい。(全部で四段階あるうちの最初の一段)

「なんで角っこを丸くしているのですか。やはり、角張っていると危険なのですか」

などと、案内の係をしてくれていた先生に聞こうと思ったんだけど、ちいちゃい子供にコッククロフト・ウォルトン回路の模型の説明をするのに忙しそうだったので、質問はやめておいた。

必要があってこういうデザインになってるんだと思うけど、これはもう機能美の域を超えているような気がする。「最先端物理学」にふさわしい未来的・非現実的な感じが良い。

その他、あたりまえだけど、子供向けの展示が結構充実していた。

円錐形の器に液体窒素を注ぐと……

Science experiment

周りの空気が冷やされて、器の表面で酸素が液化、下のとがったところから、ぽたぽたと液体酸素が垂れてくるという展示。

Science experiment

できた液体酸素は青かった。さらに、なぜか液体酸素は磁石に、ひっつくらしい。なぜだろう?? 理由はわからずじまい。ほかにも楽しい展示が色々たくさんあった。

その他の写真はこちら↓

http://www.flickr.com/photos/k-ishii/sets/72157594266101903/detail/