シェル美術賞展、代官山ヒルサイドフォーラム

代官山でシェル美術賞入選作品の展覧会が開催中、とのことで、見に行ってきた。

毎年、行こうかどうしようか……と、五分くらい考えて、ま、別にいかなくてもいいか、とスルーしてきたんだけど、今年は、アンケートに答えるとカレンダーがもらえるらしいという情報をキャッチして、それじゃあ、ってんで、見に行ってきた次第。(カレンダーは数量限定で毎日先着順に配られているらしい)

このシェル美術賞ってのは、40才未満の画家が応募した平面作品を、三人の審査員が審査して賞を与える、というもの。

応募が1270点あって、そのなかから選ばれたのが、これ。

http://www.showa-shell.co.jp/society/philanthropy/art/gallery2006.html

なんの説明書きもないので、全く何も理解しないまま見てしまう。なので、当然のように、絵の意味は全然わからない。そんな感じのよくわからない絵ばかりが並んでいる。と思ってしまうのは素人で。

いや、素人が、何の説明も聞かずに見て、それで感動するようなものがすばらしい芸術作品といえる、んだっけ?

などと色々考えながら見てしまう。

応募作品全体の傾向なのか、審査員の好みなのか、わからないけど、なんかフォトショのフィルターをかけたような風合いの絵が散見され、個人的にはそういうのは非常につまらなく感じてしまった。(この賞に限らないけど)

一方、審査員賞、審査員奨励賞の作品はどれも面白かった。

特に面白かったのが、尾崎信一郎審査員賞の「informed」という作品。

ウェブサイトで見ると、なにか煙のような、くすんだ作品に見えるが、実際には大きくて立派で、きらきら輝いている作品。んでこれ、女の人の(裸の?)絵に見える。

どういう経緯があって描かれた絵なんだろうか、と、とても興味深く見入ってしまった。

左下のコンビニの絵も面白かった。黒い部分に濃淡があって、その効果が興味深かった。これもウェブの画像を見ただけでは全くわからない。

くすんだような土気色の作品、微妙にくらーい雰囲気の色使いの作品が目立ったような気がしたが、俺の気分が投影されているのか、不景気の予兆なのかはよくわからなかった。

12月3日(日)まで。