「リアルのためのフィクション」展、竹橋・東京国立近代美術館
じみーに面白かった。
常設展示の一角でやってる小企画展。
やなぎみわの写真。
イケムラレイコの絵と、焼き物。去年、清澄白河のシュウゴアーツでも見た、イケムラレイコ。さみしいような、そうでないような、不思議な絵。(なにを描いた絵なんだろう) 焼き物の作品は初めて見たけど、絵の雰囲気と、どこか共通するものが感じられる。(ような気がする) (参考: SHUGOARTS: Leiko IKEMURA)
塩田千春の映像作品は、浴槽に泥水をはって、それをひたすらかぶっている、湯浴みならぬ泥浴み映像。一体どうしちゃったんだろうか。
ソフィ・カル (Sophie Calle)の写真も面白かった。写真の横にフランス語? の文章が。これなんですか><よめません!!状態になったが、近くのベンチの上に日本語訳があったので理解できた。
ソフィ・カルさんが、なんかの小説のモデルに採用された。モデルってのは、要するに一部真実、一部フィクションで小説に登場したらしい。んで、その小説のフィクション部分のマネっこをして、その様子を写真に撮ると。なるほど「リアルのためのフィクション」だ。と。
今調べてみたところ、その小説はリヴァイアサン (新潮文庫) (Leviathan ) というやつらしい。 (参考: ソフィ・カル『ダブル・ゲーム』 ソフィ・カル『限局性激痛』)
常設展示も面白かった。
杉浦邦恵の写真が、なかなか華やかであった。(参考: 杉浦邦恵) 展示されていたのは、人物ではなく、花だったが、たくさんの花が重なって(多重露光?)ゴージャスな感じであった。
上の階には藤田嗣治の戦争画もあった。軍艦の絵で、あんまりパッとしない絵だった。展示がえで、別の戦争画も展示されるらしいので、また見に行ってみようかな。
あと、土田ヒロミという写真家の「自閉空間」って作品も興味深かった。1970年の浅草の雑踏の写真。
俺はタダ券があったんでタダだったけど、正規の料金でも420円。これだけもりだくさんで420円ってのはお得だ。花見で千鳥ヶ淵に行かれる方は、ついでにいってみてはいかがでしようか。
(写真は、2Fの出口のところにある アントニー・ゴームリー (Antony Gormley)の「反映/思索 (Reflection)」)
『「リアルのためのフィクション」展』
会場: 東京国立近代美術館
スケジュール: 2007年03月10日 〜 2007年05月27日
住所: 〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
電話: 03-3214-2561 ファックス: 03-3214-2577