アーティストとデザイナー
「あいつ自分ではデザイナーって言ってるけど、どう考えてもアーティストだよな」
hysysk: daniel eatock
というところを目指しなさいと言われるのですが、
「目指しなさい」ってくらいだから、ここで言う「アーティスト」って言葉は、デザイナーにとって「いい意味」で、とらえられているんだと思うけど。
こういうこと言う人もいる。
WEBデザイナーなのに「アーティスト」と言われることはなんとも屈辱的なことです。クリエーターとアーティストの違いは、売れるデザインができるかどうか。あなたのWEBデザインは、単に綺麗な動きをするだけのアーティスト系デザインになっていませんか?
はてなブックマーク - http://www.it-work.jp/web-designer/contents/design_basic/index_no_good.htm
これをお書きになった方は、もう、これ消してしまっているんだけど、実は、このかたと、全く同じことを言ってた人がいるのを俺は知っている。
俺は技術系なんで、椅子に座って横で聞いていただけなんだけど、ある人が、別のある人に向かって、これと全く同じ主旨のセリフを言っていた。
言った人は「工デ」出身、言われた人は「油絵科」出身(むさびではない)
それまでギャラリーどころか美術館すらほとんど全く行ったことのなかった俺が、色々(ちょっとずつ)研究するようになったきっかけが、この発言。(これだけじゃないけど)
何年前だったかなあ。今考えると、ただのコンプレックスにしか聞こえない。
テクネーがどうのこうの、とか大風呂敷広げるつもりもないけど、アートってのは物を高い値段で売る時のモトみたいなもん (例えば高級車の高級感とかそういうの) なんだと思う。
逆に、なくてもいいのよ。(別に高級車に乗らなくても困ることないし)
それを「アーティスト = 売れない」という式で片付けるやつはダメだと思う。それがいまんとこの結論かな。
求めよ、さらば与えられん、みたいな。
そういう意味で、美術館とか行っても、俺は、作品を「他人事」のようには見ていない(絵は全く描かないけど)。全ての人に共通する社会の評価システムについて考えていたりします。
追記: ちなみに、この「アーティストといわれることはなんとも屈辱的」だというデザイナーさんは、以前こんな話でも話題になりました。