新宿御苑で花を見る

近所のアジサイの花は、もうしなびてしまってるので、こりゃもう手遅れかも、と思いつつ新宿御苑アジサイを見に行ってみた。

結構まだまだキレイに咲いていた。

新宿御苑では、一番西よりの、新宿高校のすぐ近くの小道のあたりにアジサイが集中してたくさん植わってる。(この地図では、北が下なので右端にあたる)

蚊が凄いのがちょっとアレでしたが。

その後、北東のほうに向かって歩く。こんな花を発見。

この地図でいうと、下のほうの、「管理事務所」から数十メートル右(西)にいったあたり。

生き物というより、機械という感じ。

(Photo licensed under CC Attribution-NonCommercial-NoDerivs 2.0 By Nils Geylen)

シャンデリアっぽい。配色もなんか凄い。

この花が開くとこんな感じに。

なんか花火みたい。


(Photo licensed under CC Attribution-NonCommercial-ShareAlike 2.0 By Jessica Bee)
アガパンサスという花らしい。

この花を見ているうちに、以前読んだこんな話を思い出した。

(理化学研究所の物理学の実験に関して)

……無茶な例えを持ち出すと、この種の実験は、リバースエンジニアリング通信プロトコルの推定をしたりセーブデータの解析をするようなものです。いろいろな原子核を作るのは、ちょっとデータを書き換えてみてシステムに投げ、反応を見て、裏側がどんな仕組みになっているかを推定していく、というやり方に相当する。

……人が作ったものでもブラックボックス的な性質を帯びることはよくあるので,実験して観察して考察して理屈付けをするプロセスは共通だ.

flatline@物工 の日記 - エンジニアに純粋物理のやってることを実感してもらえそうな比喩

リバースエンジニアリングってのは、機械を分解したり、色々つついて調べたりして中の仕組みを解析するってことなんだけど。

一般的には人が作ったものを解析するのが「リバースエンジニアリング

それを自然科学(物理学)の実験の説明に使ってるんだけど。これを読むと、(書いた方はおそらく意識していないだろうけど) 自然にも、人間が作った機械と同様に「創り手」がいることを仮定しているかのように読めてしまう。

一方で、(当然のことながら)こういう話もある。

私の宗教に対する最後の名残は、生物界の美しさによるものでした。なんらかのデザイナーがいるのではないかという感覚です。これはダーウィン登場の前でさえ常に悪い議論でしたが、私はついにダーウィンの理論を学び、生物界を作り上げる美しくエレガントな代替の説明があることを知りました。

http://po3a.blogspot.com/2007/04/william-crawley-meets-richard-dawkins.html

確かに、いそうな気がした。

というか、いそうな気がする!!

逆に考えてみると、自然の世界に創り手がいないのと同じように、人間が機械を作るプロセスに人間の「意思」が介在してると考えるのが間違っていて、人間が「自然現象」で機械を作ってるって考え方もあるのだろうか。

そういえば、人間の意志とか自我ってのは「錯覚」だって話をなにかで読んだような気もする。