Documenta 12 で展示されてる Juan Devila という人の作品が凄い叩かれっぷり

いつも楽しく読ませてもらっている「フランスアート界底辺日記」さんにて、ドイツで5年に一度開かれる現代美術の大展覧会、「ドクメンタ12」の紹介が。

アーティストでいうと、Juan Davila,Peter Friedl,Zofia Kulik, Kerry James Marshall, John McCracken,Charlotte Poseneneke,Martha Rosler,などがやけにフューチャリングされていて、私は彼らのどの作品もものすごーく好きというわけではなかったので、どの会場に行っても彼らの作品に出くわし、「またかい!」と少しうざい気分になりました。
特にJuan Davilaがだいっきらいでした。

フランスアート界底辺日記 改め パリで子連れで現代美術

ここまでハッキリ嫌われるJuan Davilaさんってのは、どんな人だろうとググってみたところ、面白いことに、検索結果に否定的な評価ばかりが出てくる。

"Juan Davila" - Google 検索

今回、さる海外コラムニストによって酷評を受けていたのが、多く展示されていたJuan Davilaの作品です。「悪趣味」ときっぱりコメントされたDavilaのペインティングですが、チリからオーストラリアに移住したDavilaのプロフィールを示すかのように、南米絵画のフラット性と色づかい、そして欧米文化の辺境ならではの、とらわれのない大胆な風刺によって、存在感を放っていました。

http://www.loaps.com/document+index.id+58.htm

今回のdocumentaの中で一番の僕のお気に入り。IÑIGO MANGLANO-OVALLE

documenta-Hallは全体的に好きな雰囲気だった。
ここにもあって、いたるところで見かけたJuan Davilaって人はやっぱりどこにあっても好きになれいけれど。

おまとめローンで注意したいこと

(「好きになれないけれど」と読みました)

おまけに2ちゃんねるにまで書かれている

244 :モ ◆MO/UU/B47A :2007/07/29(日) 19:55:49 0
そんな中、招待された日本人アーティストの作品は良かった。
児玉画廊で作品を発表している、ryoko aokiはよかったかな。
http://www.artcontent.de/kunstforum/02_extra/0706_documenta/fotorundgang/kuenstler.asp?pid=13871&bs=
ていうか、俺の作品と見かけが似ててシンパシーを感じちゃったわぁん。

Trisha Brownパフォーマンスでよかったね。
Xiaoyuan Hu髪の毛で刺繍の人
Lee Lozanoああ、こいつこいつ。ちんこ画家
Juan Davila最低の悪趣味のおっさん

245 :モ ◆MO/UU/B47A :2007/07/29(日) 19:57:26 0
>>243 Juan Davila
http://www.artcontent.de/kunstforum/02_extra/0706_documenta/fotorundgang/kuenstler.asp?pid=11818&bs=D
このおっさんの作品の趣味が芸術だというなら、俺はわからんでいい!

この板暗い奴多すぎ、俺の明るさをわけてやるよ。

ふつう、気に入らない作品は無視して終了、だと思うんだけど、ここまで多くの人が嫌悪感を表明する(多くの人に嫌悪感を表明させる)ってのもある意味すごい。

英語でググってみたらこんなのが。

I couldn't believe my eyes when I saw how many works there are on show by the Chilean-born Australian painter Juan Davila, an artist whose high-camp imagery is best characterised as pornographic folk art. His heavy-handed satire is what you'd expect in the work of a political cartoonist, only Davila is a crude draughtsman, uses a paintbrush as though it were a sledgehammer, and isn't remotely funny. Until this show, I didn't think it possible that his work could receive attention outside Australia.

Juan Devilaの作品がこれほど数多くあるのが信じられない。Juan Devilaの作品はポルノ・フォーク・アートと呼ぶのがふさわしい。彼の表現する風刺は政治風刺漫画にみられるそれであり……粗雑で絵筆をハンマーのように使っており、少しも面白くない。オーストラリア以外で注目されるとは思わなかった。(やや意訳気味)

Culture: Music, TV & radio, books, film, art, dance & photography - The Telegraph

このかたの文章はタイトルが "The worst art show ever" というだけあって、展覧会全体に非常に批判的な感じ。(これが前述の「さる海外コラムニスト」かな?)

This is a show organised by two pseuds and intended for graduate students and people who don't really like visual art at all.

Culture: Music, TV & radio, books, film, art, dance & photography - The Telegraph

すごいいわれよう。

artnetの画像で見る限り、これほど物凄い勢いで批判されるほどのもんでもないような気がするけど。(逆に最新のアートフェアで何枚も紹介されるほどの凄い感じも(画像からは)うけないが)

ここまで叩かれると逆に興味を持ってしまう。

絵を描かれる方とお話しすると、批判されるより無視されるほうがイヤ、とかおっしゃるかたもいるけど、ここまで批判されると困ってしまうでしょうね。

参考: