新宿・伊勢丹、地下一階の秘密

昔使ってた携帯のメモリーカードから伊勢丹の写真が出てきたので、ちょっと紹介。

これは伊勢丹新宿店の地下一階の様子。撮影したのは2005年。

微妙な段差がある。手前と奥とで階高がちがう。奥のほうは天井が低くて結構圧迫感があった。最近改装工事が行われて、今はもうこの段差は無い。

これは、昭和初期、ほてい屋というデパートと伊勢丹が合体した時の名残り。

元々明治通り沿いにほてい屋というデパートが建っていて、その隣にあとから伊勢丹がやってきて、ほてい屋の建物と同じ階高のビルを建てて開店。その後ほてい屋を吸収合併して建物も合体させたという。

建物の外観も、よくみるとこんなふうになっている。

ISETANの看板が取り付けられている柱、そのすぐ手前にちょっとずれて柱が立っている。前後の柱との間隔と比較すると、ここだけ変になっているのがわかるはず。昔の地図を見ると、ちょうどこのあたりが建物の境になっている。

ちなみにこの地図は、新宿歴史博物館のショップで購入することができる。

地下や外観だけでなく、屋上にも段差があるし、それ以外の階の売り場でも、柱や天井などをよーく観察すると建物の違いが微妙にわかる。(妙に小さいエスカレーターがあるあたりが境目)

さらにこの伊勢丹新宿店、戦時中は旧日本軍関連の組織が入居し、戦後は進駐軍に接収され使われていたとのこと。

デパートに歴史ありですね。