富士・奇石博物館

先日、コメントをいただいたid:s1192さんこと上平知佳史さんは、なんと御歳83才のハイカラブロガーはてなダイアリーユーザー最高齢だろうか? お孫さんがお手伝いなすって、連載小説を掲載していらっしゃる。

塚原ト伝(ぼくでん)という剣豪が、諸国を旅する連載小説だ。最近は、ト伝が駿河に向かう道中が綴られている。

精進湖近くのお寺に泊まった一行が、狩野元信の富士曼荼羅をみつけたり、富士山噴火と富士五湖の成因などについて語ったりと、芸術や科学の話も入ってとても面白い。

http://d.hatena.ne.jp/s1192/20060518

これを読んで、ひさしぶりに富士山周辺をドライブしてみたくなってきたので、行ってきた。学生の頃から行きたかったのにずっと行きそびれていた奇石博物館を目的地にしてみた。

富士山周辺はたまにドライブするんだけど、昔の人は当然のことながら歩きで、コンビニも道の駅もファミレスもない朝霧高原を旅したんだなーなんて、考えたこともなかった。国道139号線って、昔から幹線道路だったんだろうか。

奇石博物館は、最近、週刊アスキーでもとりあげられたらしいけど、ここは実に面白い博物館だった。こどもさんのいる家族づれなどは、宝石わくわく広場で宝石探しなんかすると楽しいはず。

展示されている石たちも面白いものばかり。

これは「人形石」パリ近郊で掘り出されたもの。日本では能登周辺で産出するらしい。ガラス質の殻を持つ微化石からできた白色粘土がこんな形に固まってしまったらしい。

これはショップで買った方解石。テレビ石とか、宝石磨きキットとか、定番の化石発掘キットとか色々売っていた。鉱物の充実度はさすが。岩絵の具に使われるアズライトも売ってたけどちと高いんで買えなかった。

しかし、解説の紙に、「方解石には劈開が3方向にある……」とか書いてあるけど、鉱物学とってないふつうの人でも振り仮名なしで読めるものなんだろうか、これ。

これはブラックライトで光る鉱物。このコーナーはデートコースにぴったりって感じ。

近くで咲いていた花も綺麗だった。ト伝もこんな花が咲いてる道を歩いたりしたんだろうか。