大事件のきっかけとなった「発禁処分」化学実験の本
いつも楽しく拝見しているSATOLOGさんにて仕入れた情報。
こちらが、もともとの紹介↓
「Banned: The Golden Book of Chemistry Experiments」
内容があまりに危険なため、60年代に政府によって全米の図書館・書店の棚から撤去されたといういわくつきの書籍「The Golden Book of Chemistry Experiments」
1995年、デトロイトでDavid Hahn君という少年が核の増殖炉を裏庭で作ってしまうという事件が起きた。
「The Radioactive Boyscout」という本では、その事件の詳細が取り上げられているが、その一部始終はWikipediaでも読むことができる。
この本は、全体を通して面白く、すばらしいアイディアがたくさん詰まっている。
……といった内容が書かれている。
こういうふうに書かれたら、この本に原子炉の作り方が載っているように見えないだろうか?
早速、ダウンロードしてみた。
結論から言うと、この紹介文は誤解を招くような書き方をしている。(わざとだろうか?)
The Radioactive Boyscoutの抄録を読むと、David Hahn君が10才の頃(事件を起こす何年も前)に、父親から贈られたのがこの「The Golden Book of Chemistry Experiments」であり、David君は、この本をきっかけに化学の世界にのめりこんで事件を起こしてしまったらしい。
diggのコメント欄によると、全米の図書館から撤去、ってのも怪しくて、全米102の図書館で現在も閲覧できるみたい。(このdiggのコメント欄の下のほうにダウンロードのリンクが載っている)
そもそも本の内容も、原子炉の作り方なんてもちろん載ってなくて、斜め読みした感じだと、中学〜高校の化学の一部抜粋みたいな感じ。
日本だとこれに相当する子供向けの本ってあるんだろうか?? ないんだろうな。別にいいけど。とにかく物凄く詳しく書いてあって好感が持てる。
60年代のアメリカの本だから、意識してこういう絵を使ってるわけじゃないんだろうけど、このまんまの絵の雰囲気で日本語に訳しても面白いかも。
色々調べてみたけど、元ネタは、この↓オライリーのMAKEのブログで紹介されている、
MAKE: Blog: The Golden Book of Chemistry Experiments - 1960