「禁断」ケシの花が満開、小平・東京都薬用植物園

j0hn2008-05-10

小平市中島町の都薬用植物園で三日から、あへん法で一般には栽培が禁じられているケシの花が一般公開される。二十三日まで。

 ケシはアヘンやモルヒネの原料となる「禁断の花」。全国でも育てているのは六カ所だけで、都内では唯一の栽培地だ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20080503/CK2008050302008498.html

早速行ってきた。

Opium poppy farm

現在日本においてあへん法に基づく栽培許可を受けるには、栽培地の周囲に二重の金網を張り巡らし門扉には施錠する、といった非常に厳しい条件をクリアせねばならない

ケシ - Wikipedia

警戒厳重。

Opium poppy

結構大きな花。あいにくの雨に降られて、ちょっとしおれた感じ。

Opium poppy

楽園だ!!

まわりにはリュックを背負ったヒマそうなおじいさん、おばあさんがたくさん。

「ホラ、あの、関東学○大の……」「……そうそう関東学○大……怖いわねー」

などという会話が。(本当に)

俺の脳内では、映画「ザ・ビーチ」のテーマソングが。

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でも、今、色々検索して気づいたけど、「ザ・ビーチ」は大麻ですね。

関東学○大ってのも、ラグビー部の事件の話なら (結構前だと思うけど) それも大麻。ヘロイン密造だったら、これが原料になるんだろうけど。

Opium poppy

(あへん法で栽培禁止)

麻薬はあんまり興味がないんで、知らなかった(というか気づかなかった)んだけど、

果実が熟すと植物体は枯死し、熟した果実の天頂に穴があき、径 0.5mm に満たない微細な種子が飛び出す(とても小さいことを「ケシ粒のような〜」と表現するのは、これが由来)……(中略)……種子は煎ると香ばしく、あんパンやケーキ、七味唐辛子などに使われる。

ケシ - Wikipedia

……実際、あんパンのトッピングとして、あんと合うのは、ケシの実かごまくらいしかありません。

 ケシの実はケシの種子を加熱、乾燥させたもので、アヘンの成分は含まれていません。トルコなど中東産のものが多く、木村屋総本店の「酒種けし」=写真=も、トルコ産を使っているそうです。

http://osaka.yomiuri.co.jp/mono/mo60417a.htm

なるほどねー。

ちなみに、今回俺が越えられたのは、二重の柵の外側の柵だけ。これが、5月13日から15日までの、午前9:30〜10:00までの30分間、先着70名に限って、柵の中に入れるらしい。

場所は西武拝島線東大和市駅から歩いてすぐ。ちなみに武蔵野美術大学の正門からは約2100m、たぶん、徒歩30分ぐらい (俺調べ)

園内には数台分の無料駐車スペースがある。近くの東大和市駅前には大きなコイン駐車場もあるので、車で行っても大丈夫なはず。(1時間300円)

園内では、ケシ以外にも、薬草、毒草、ハーブなど数多くの薬用植物を鑑賞できる。温室には熱帯植物が、また、事務所内の展示室ではウコンや朝鮮人参など漢方薬の見本もみることができる。入場無料。

「ケシ・アサ試験区」外側のフェンスの一部分開放
会場: 東京都薬用植物園
スケジュール: 2008年05月03日 〜 2008年05月23日
住所: 〒187-0033 東京都小平市中島町21−1
電話: 042−341−0344

Pythonで書かれたsyslogdをWindowsで動かしてみる

ひさしぶりに技術系のネタを。

LANに、あるネットワーク機器が接続されていて、そいつが出力するログを手元のパソコンに保存して読みたい。色々調べてみたところ、その機器にはログをsyslogで他のマシンに送信する機能がついていた。

てことは、手元のWindowsパソコンにsyslogdをインストールして、他のマシンから送られてくるログを受信できるようにしてやればいいはずだ。ということで色々検索してみたところ、Windows用のsyslogdをいくつか見つけることができた。

がしかし、パソコンにはなるべくソフトを入れないようにしたい。とくにバイナリ(exe形式)のソフトは嫌だなーと思いつつ、さらに色々調べてみたところ、Pythonで書かれたsyslogdを発見した。

syslogdといっても、/dev/logを読む機能はないみたい。まさに俺の用途に最適っぽい。ということで試してみた。

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「アート界のイチロー探し」 Who's Next展、月島 タマダプロジェクト ミュージアム

「アート界のイチロー探し」ってのが面白い。

政界、財界、球界、アート界。アート界の住人はきっと、ほかとくらべて業の深い人が多いですよね。(どうでもいいけど)

そんなアート界のイチローを探そう、という展覧会。

ここ↑に載ってる電飾の作品が面白かった。鏡をうまく使っている。鏡と電飾を向かい合わせに配置して、あいだに鑑賞者が立って鏡のなかの自分を見ると、自分の背後に電飾が光って見える。ここ↑に載ってる作家さんのように。

誰が次のイチローなのか、素人の俺にはわからないけど、小村希史の作品がとてもかっこよかった。

うまく表現できないが、「欧米か??」といった感じの色使い。人物の絵なんだけど、顔がぐしゃぐしゃに塗られている。だれか専門知識のある人、行って見てきて専門的に批評してほしい。GEISAI#10で銅賞とった方らしい。俺が金持ちで倉庫借りてコレクションしてるような人なら、こういうの欲しいんだけどな、って感じ。(追記: 小村希史のウェブサイトをみつけた)

「Who's Next」展
会場: タマダプロジェクト ミュージアム
スケジュール: 2008年04月03日 〜 2008年04月25日
開場時間: 12:00 - 18:30
住所: 〒104-0052 東京都中央区月島1-14-7 旭倉庫 2階
電話: 03-3531-3733 ファクス: 03-3531-3733

ここは、すぐ近くの橋の下に都営の時間貸し駐車場があるんで車で行っても大丈夫。地図でいうと、ここの真ん中の黄色いのが橋で、その下。

101TOKYO Contemporary Art Fair 2008・末広町 旧練成中学校

秋葉原の先の廃校になった中学校で開かれているアートフェア。廃校というか、今は美大予備校が校舎として使ってる、のかな? よくわかんないけど。

101TOKYO Contemporary Art Fair 2008

なかなか面白かった。外国のギャラリーを色々見てまわれたのが楽しかった。

沢山面白いのがあったが、なかでも興味深かったのが "Miss Van"

確か、俺が最初に Miss Van の絵を知ったのは id:fumi_o さんのはてダで、だったような気がするんだけど、(Miss Vanのサイトのハテぶページ) その後も結構、あちらこちらで頻繁に見かけて印象に残っていた方。

今、Flickrで検索してみたら、なぜかCreative Commonsライセンスになってる画像があったので、参考までにここに貼ってみる。(大丈夫かな)


Miss Van was here (Creative Commons Attribution-Share Alike 2.0 by Ioan Sameli / Miss Van)

この↑Flickrのページの説明にも書いてあるけど、Miss Vanはフランス生まれの人。でも今はスペインのバルセロナで暮らしているらしい。ということで、展示していたのはスペインのギャラリー、IguapopGallery

ブースにたたずんでいたお姉さんがどう見てもスペイン人だったので、ちょっと躊躇したが、思い切って話しかけて色々聞いてみた。(大橋巨泉とか日高義樹風の英語で。つまり、完全カタカナ発音なんだけど、微妙にふんぞり返ってふてぶてしく話しかけるやりかた)

値段を見せてもらったらウン百万、高っっ!! さらに売れていた ^^) すごい。 ヨーロッパ各国、アメリカなどで個展を開いているらしい。やっぱり欧米だよな〜

会期は今日まで。 そういえば女の子が馬の首になってる絵を買いそうになってしまった。

101TOKYO Contemporary Art Fair 2008
会場: 旧練成中学校
スケジュール: 2008年04月03日 〜 2008年04月06日
住所: 〒101-0021 東京都千代田区外神田6-11-14

シンワアートオークション・下見会

土曜はいろんなところを見てまわった。

まず午前中、銀座でシンワアートオークションの下見会。

ロットナンバー338、山口晃、「胎内巡り圖」予想落札価格 800〜1,200万が面白かった

上野の森美術館の展覧会で展示されてたらしい。(見たような、見てないような)

落札価格、2,000万。

その他、石田徹也、町田久美 (Lot# 131、デジタルプリントのエディションもの、落札価格、46万) 、小沢剛ヤノベケンジ、山本竜基など。

id:nakayosida さんによると会田誠の「切腹女子高生」ポスター(Lot# 157ですね) が落札価格20万。これヤフオクでちょっと検索してみると、結構沢山出てくるんだけど、この価格はどうなんだろう。

(追記: 「ヤフオクで検索」と書きましたが、正しくは「グーグルでヤフオクのコンテンツを検索」って感じです。こんなふうに)

出品されてる作品を見てると、どういう人が出品してるんだろ? って気がしてくる。落札価格も、誰がどういう意図で落札してるのかなーと不思議な感じがしてくる。いつもそうなんだけど。

その後、秋葉原の先の末広町へ。

生誕100年 東山魁夷展・竹橋 東京国立近代美術館

東山魁夷、生誕100年を記念する展覧会。代表作の残照、道、花明り、唐招提寺の障壁画の一部など、100点余を展示。

東山魁夷は横浜生まれの神戸育ち。昭和元年(1926年) 東京美術学校に入学。お父さんは船具商をしていたが没落して1942年に亡くなってしまう。その後お母さんと、かわいがっていた弟さんが病気で次々入院、さらに戦争になって招集されて熊本で戦車に突撃する決死隊みたいな訓練をさせられていたらしい。

で、やっと戦争が終わったと思ったら、入院していたお母さんと弟さんが亡くなって、早くに亡くなっていたお兄さんも含めて(奥さん以外の)肉親がみんないなくなってしまう。おまけに第一回の日展に応募した作品は落選してしまって、かなりバイオリズムが低まっていたんじゃないかという気がするんだけど、そんなさなかに描いて1947年の日展に入選したのがこの作品、「残照」

千葉の鹿野山をはじめとする、いろんな山々の風景を重ね合わせて描いた夕暮れの明かりに照らされている山並み。(参考) 手前のほうは、もう暗くなってしまって、寒々とした寂しい感じだが、奥の高い山々はまだ明るい。後の「魁夷風」の作風とは少し違う写実的な作品で、感傷的で寂しげ、しんみりとした感じ。……なのだが、実際に見ると結構大きくてダイナミック、なにがあっても画家としてやっていくのだ、という強い意思も感じさせられる作品である。

魁夷の描く作品のテーマは「生」。 自然の風景、そこに広がる無数の木々、その生命の営みみたいなもんを描こう、ってのがひとつのテーマになってるらしい。そういう意味では、この寂しげな山々の風景のなかにも、たくさんの木々があって、夜になれば次の日の朝を待ち、寒い冬になれば次の春を待つ、そんな木々のたくましい「生」が (自分や家族の人生と重ね合わせて?) 描かれた作品、ともいえる……のかもしれない。

他にも、いろんな意味で有名な「道」、「花明かり」 その他、白馬シリーズなどなど盛りだくさん。


唐招提寺の襖絵は1970年代の10年間(正確には81年までの11年間)を費やして制作された大作。二階の展示室に畳を敷いて展示されている。

会期中の木・金・土曜日は、20:00まで開館してるらしい。


「生誕100年 東山魁夷展」
会場: 東京国立近代美術館
スケジュール: 2008年03月29日 〜 2008年05月18日
住所: 〒102-8322 千代田区北の丸公園3-1
電話: 03-5777-8600(ハローダイヤル



……という展覧会。その「ブロガー対象プレビュー」なるものに行ってきた。

「プレビュー」なので会期前。それも無料で見られる。その代わり、見た内容をブログに書かなければいけないという条件付の、ブロガー向けイベント。

見て面白くなかったら書くことがなくて困るので、参加しようかどうしようか悩んだんだけど、会期がはじまったらクソ混みそうだ、ってのと、ブログマーケティングにちょっと興味があったんで、どんなもんかと参加してみた。

かなりすいていたのはよかったんだけど、「写真撮影可」ってことで、写真撮ってる人がちょっとうっとうしかった。撮影は「展示風景」のみ可、作品単体での撮影は不可(ブログ用画像は別途提供)って話だったんだけど、どうみても作品のまん前に立って「作品と額縁と壁」しか写ってなさそうな写真取ってる人が結構いて邪魔くさかった。(そういうのも「展示風景」っていうんだろうか??)

あとはごく一部、オフ会かなんかと勘違いした人たちが、徒党を組んでかなり大きな声でしゃべってたりしていたが (お金払って行く展覧会でもあのボリュームで会話するんだろうか?) これは行く前から「きっとうるせーやつがいっぱいいるに違いない」と予想していたので特に気にならなかった。

こういうののブロガーイベントって、どれくらい効果あるんだろ。Yahoo!のブログ検索でざっくり検索した感じだと、あんまり効果ないみたいだけど。「会期前に見られる」(+ 図録)程度じゃプレミアム感が足りないのではないかな。

無料ってのもねえ。逆に10,000円ぐらいとって特別なイベント開く、とかやったほうがオノボリサン的なブロガーが集まって嬉しがって書くんじゃないか。

10,000円じゃ、誰も来ないか? でも、無料にしないと人が集まらないレベルのイベントにブロガー集めてもねえ (金持ちで忙しいやつはこないよね) どうなんだろ、そこらへん。

そういえば、来週12日(土曜)のテレビ東京美の巨人」で、ここで↑紹介した「残照」をとりあげるらしい。

田中偉一郎 「春の展示即売会」神楽坂 ユカ ササハラギャラリー、谷口ナツコ展・五反田ギャラリーテオ

田中偉一郎 「春の展示即売会」

山本現代があったとこに隣のビルからこしてきたユカササハラギャラリー。

六本木クロッシング2007」で、オーディエンス賞を受賞した田中偉一郎の展覧会。一点ものの作品に加え、お手頃価格の数量限定作品も多数取り揃えた「展示即売会」

映像作品のDVD (クラシック・カラオケ)がちょっと欲しかったんだけど、DVDって、なんかの拍子に読み出せなくなったりするし、10年単位で保存が利くのかどうか不安なんだけど、そういうのってどうなんだろうか。

映像自体はDVD買って、すぐリッピングしてどっかに保存しておけば、なくなることはないだろうけど、そういうデータ自体には美術作品としての金銭的な価値はないよね。有名コレクターや美術館なんかだったら、買って読めなくなれば作家に連絡して作り直してもらったりできそうだけど。

せめて値段が 1/3 ぐらいだったら、ぐたぐた悩まずにかえるんだけどなー

田中偉一郎 「春の展示即売会」
会場: ユカ ササハラギャラリー
スケジュール: 2008年03月22日 〜 2008年04月26日
住所: 〒162-0812 東京都新宿区西五軒町3-7 ミナト第3ビル4F
電話: 03-5228-5616 ファックス: 03-5228-5616

谷口ナツコ展 五反田ギャラリーテオ

id:mmpoloさんが大絶賛していたので、どれどれ、と見に行ってきた。

確かにすごい。圧倒された。

こんなこといったら悪いが、パソコンの画像で谷口ナツコの作品をみてもあんまり意味が無いと思った。縮小画像と実物は、ほとんど別ものと言ってもいいだろう。(もちろん画像を見られたからこそ、面白そうだな、行ってみよう、と思ったのだけれど)

「過剰さと凄みに圧倒」される、「文脈も哲学も必要としないプリミティブなアボリジーニ的」谷口ナツコの世界。 印刷したり、パソコンで縮小画像をみることもできるけど、その本当の凄さを印刷することはできず、実際に絵の前にたたなければ感じることが出来ない。それはまるで作家の自立した強い精神が作品にうつしだされ、社会に安易に消費されていくことを拒否しているかのようにもみえます。

……みたいな。

こうして考えてみると、単に緻密なだけでなく、描かれているのが、こちらにお尻や陰部をさらした気持ち悪い女の子だったりすることも含めて、社会に対する挑発、拒否、みたいな感覚も表現されているのだろうか、という気にもなってくる。

ギャラリー・テオで4月19日まで。

五反田、キャッツシアターの近く。キャッツシアターの隣に大きなコイン駐車場あり。

そういえばギャラリーのお姉さんが、どっかで見たなあと思ったら、以前、よそのギャラリーで相手してくれた方だった。髪や服の感じが全く違っていて、すぐにはわからなかった。何着ても似合うタイプとお見受けした。